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緊急地震速報再配信ソフトウェア KANAME-QUICK Server

KANAME-QUICK Server(かなめ・クイック サーバ)は、配信事業者の配信サーバから緊急地震速報電文を受信し、複数のPCに電文を再配信するWindows®用ソフトウェアです。本ソフトウェアに複数の表示ソフトウェアKANAME-QUICKを接続することにより、複数のPCで緊急地震速報を利用することができます。

KANAME-QUICK Server構成図

特長

緊急地震速報の受信緊急地震速報の受信
複数の配信事業者のサービスに対応。2系統の配信サーバからの同時受信も可能です。
最大20クライアントへの再配信最大20クライアントへの再配信
最大20の配信先に対して緊急地震速報電文を送信可能。配信先ごとに送信対象とする電文の種類を指定することができます。
訓練支援訓練支援
上位の配信サーバから送信される訓練報を再配信可能。デモ地震配信や過去地震配信の機能を防災訓練や防災教育に活用できます。
PLUM法で使用する観測点情報の一括送信PLUM法で使用する観測点情報の一括送信
リアルタイム震度電文を受信する配信先(KANAME-QUICKに限る)に対して、PLUM法で使用する観測点情報を一括送信可能。配信先のKANAME-QUICKは受信した観測点情報を自動反映するため、手間をかけずに最新のものにすることができます。
状態監視状態監視
上位の配信サーバとの接続状態、配信先との接続状態などを監視。異常検知時にはサーバ管理者向けと配信先の拠点担当者向けにメールによる通知ができます。

機能

1. 緊急地震速報の受信

  • 一般財団法人気象業務支援センターからの受信のほか、二次配信事業者からの配信サービスにも対応します。(対応する配信事業者はこちら
  • XML形式・コード形式どちらの電文にも対応しています。
  • 2系統の配信サーバから同時受信が可能で、冗長性を高めることができます。

2. 緊急地震速報の再配信

  • 最大20の配信先に緊急地震速報の電文を送信します。送信時のプロトコルは配信元からの受信時と同じです。
  • どの配信先にどの種類の電文を送信するか、個別に設定できます。
  • 訓練報・試験報の送信の可否については、個別に設定できます。
  • リアルタイム震度電文の送信では、配信先ごとに送信対象とするリアルタイム震度観測点を絞り込むようにあらかじめ設定し、必要な地域の情報のみ抽出して送信することができます。これにより、送信する電文サイズを小さくできます。
  • 二重構成の配信サーバから緊急地震速報電文を受信した場合、早いほうの情報のみを送信するため、配信先に対して同じ電文が二度配信されることがありません。
  • 配信先設定画面
    配信先設定画面

3. 訓練支援

  • 上位の配信サーバから送信される訓練報を配信することができます。
  • デモ地震配信(任意地点で起こる地震の緊急地震速報(予報)をシミュレートした電文を配信)と過去地震配信(過去に受信した緊急地震速報の時刻をずらして配信)の機能があり、これを使って防災訓練や防災教育に活用できます。これらの機能で配信する電文には訓練報のフラグが付きます。
  • デモ地震配信用として歴史地震の震源位置・マグニチュードをあらかじめ設定しています。またユーザが自由に追加・削除することもできます。
  • デモ地震選択画面 送信先選択画面
    デモ地震配信画面 (左)デモ地震選択、(右)送信先選択

4. PLUM法で使用する観測点情報の送信

  • リアルタイム震度電文を受信する配信先(KANAME-QUICKに限る)に対して、PLUM法で使用する観測点情報を一括送信することができます。配信先のKANAME-QUICKは受信した観測点情報を自動反映するため、手間をかけずに最新のものにすることができます。

5. 状態監視

  • 上位の配信サーバとの接続状態・時刻情報の受信状態・配信先との接続状態等を監視し、画面にその結果を表示します。
  • 正常でない状態が指定した時間連続すると異常と判断し、メールで通知します。
  • サーバ管理者向けと配信先の拠点担当者向けのメール送信ができます。
  • 受信・配信状態表示画面
    受信・配信状態表示画面

6. 時刻校正

  • 外部のNTPサーバとの通信により時刻校正する付属ソフトウェア(KANAME-QUICK NTP)を使い、PCの内部時計を校正することができます。
  • KANAME-QUICK NTPによる時刻校正の状態は、本ソフトウェアの状態監視の対象にすることができ、異常発生時にはメール通知することができます。
KANAME-QUICK NTP画面
KANAME-QUICK NTP画面

7. 設定

  • 利用者みずから以下の設定が変更可能です。
    受信設定上位の配信サーバのIPアドレス・ポート番号、時刻情報の受信状態の表示有無を設定します。
    配信設定最大20の配信先について、待受IPアドレス・ポート番号、配信対象とする電文等を設定します。
    メール送信設定送信アカウント等のメール送信に必要な設定を行います。
    状態監視設定監視対象の機器や異常判定条件を設定します。
    パスワード設定変更やプログラム終了の誤操作を防ぐためのパスワードを設定できます。

8. ログ保存

  • 上位の配信サーバとの通信履歴、受信した緊急地震電文、配信先との通信履歴等をログファイルとして保存します。

動作環境

OS Microsoft Windows 10 (Version 1809以降、64bit版のみ)
Microsoft Windows 11 (Version 21H2以降)
Microsoft Windows Server 2016, 2019, 2022
プロセッサ1GHz以上で2コア以上の64ビット互換プロセッサ
メモリ8GB以上
ディスク64GB以上の空き容量があること
ネットワーク緊急地震速報を受信・配信するためのネットワーク環境
ディスプレイ解像度1024×768ドット以上
ライブラリ.NETデスクトップランタイム8.0以上(インストールされていない場合は、インストーラから自動的にインストールされます)